変化の時代に自分らしく生きるなら、考えることが必要だ
人生においてなにかを決めるときに大事なのは、自分で考えることです。
学生時代、わたしは何の疑いもせず「自分は普通に就職して生きていくんだ」と考えていました。
そして周りを見渡しても、「普通に、就職して定年まで働く」と言っている人ばかりでした。
周囲で言われている「安定」にすがれば、安心だと思ってた
今の日本では、大多数の人が大学に進学します。
私立大学なんて特に、とんでもなく学費もかかるのに「周りがみんな行くから」という理由だけで進学する人がどれだけ多いか。
「就活に強そうだから」という理由だけで学部を選んだり。
そして、わたし自身もそうでした。
自分で考えるから、意欲的になれるし成長できる
ただ、社会人になって数年が経って、みんなが結婚して家を買って‥と次のステージに進み始めたときに初めて、疑問に思ったんです。
これまでと同じように
「周囲が結婚するから自分も結婚する。
みんなが子どもを産みだしたら自分も産む。
みんなが家を買うから、自分もローンを組んで家を買って‥」
そうやって周りに流され続けてたら、いつまで経っても「自分の本当に心から望んだ人生」になんてならない、ということに。
どんなことでも「みんなが言うから。普通だから」と流されてしまうのと、自分の軸を持って、あらゆる可能性を検討した上で決めるのでは、本人の人生への満足度や、毎日を生きる気力は全く変わるはずです。
「心から納得していること」は、全力で前に進んでいく大きなモチベーションになるはずだから。
周りに流され続ける人生は不安定だ
変化の激しい時代において、周りに流され続ける人生は不安定です。
「今は○○が良いらしい」と言われたら飛びついて、「もう○○はダメだ、今の時代は××しないと!」と言われたら、また飛びつく。
そんなことをしていたら、命かいくつあっても足りません。
じゃあ、考えるにはどうすれば良い?
自分の判断軸を持つ
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」は、「考えるって、具体的にどうすれば良いの?」という人にはおすすめの本です。
特にタメになった項目が2つあって、1つ目は「自分のフィルター」を見いだそう、ということ。
重要なことは、与えられたフィルターになんの疑問ももたず、そのまま受け入れて必死に頑張ることではなく、「自分(自社)独自のユニークなフィルターを見いだし、それで勝負していこう!」という発想に転換することです。
自分にとって大切なものや自分に向いているものは何か?を理解することが大切、ということです。
「周りがみんなやっているから」で何かを選ぶことは、自分のフィルターを全く無視することになってしまうんですね。
そして、もう1つは「判断基準をシンプルにする」ということ。
決められないのは選択肢が多すぎるからではありません。決められないのは、「判断基準が多すぎるから」なんです。
世の中は複雑です。大事に思えることはたくさんあります。でも、だからこそ「その中でもっとも大事なことはなんなのか?」という点を見極める必要があるのです。
自分で何かを選ぶにはどうすれば良いかというと「あれもこれも!」と全てを手に入れることはできないから、優先順位をつけること。
今までの自分の経験から「何をしている時に心地良いと思えたか?また、逆に何をしている時に嫌だったのか?」を考えてみることが大事なんですね。
疑問を持って考えることで、自由になれる
細谷功さんの「考える練習帳」は、考えることの手順をくわしく知るのに役立つ本です。
特に役立った考え方が2つあって、1つ目は「考えるとは『疑ってかかる』こと」。
自分の頭で考えるとは、自分なりに他人と違う見解を出すことであるなら、当たり前に見える周りの事象に対して疑問を提示し、では実際はどうなのか?を他の誰でもない自分自身の見解として導き出すためには、すべてを疑うことから始まるのです。
確かに、まずは小さな違和感でも無視せずに「当たり前」とされていることを疑ってみることから始まりますよね。
そして2つ目は「考えるとは『自由である』こと」です。
考えるというのは自分で変えられる、つまりコントロールができることを対象としたものです。これに対して、思考を放棄した人は自分で変えられない過去のことや他人のことに関心が向いてしまっています。考えるというのは、基本的に前向きに将来を築いていくためのものであり、それは「後悔しない」ということにもつながっていきます。
思考停止している時って、ちょっとでも周りが幸せそうだったら羨ましく思ってしまったり、「 周囲にも自分と同じ位でいて欲しい」という後ろ向きな考え方になってしまうんですよね。
自分らしく、前向きに生きていくために考えることは大切ということです。
何かを選ぶときに「周りが言うから」「みんながしてるから」と判断してしまっては、どんどん息苦しくなってしまいます。
常に何でも疑うくらいの気持ちで考えて、本当に自分が望んでいる生き方をできるようになりたいですね。