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自分で自由に、キャリアを選ぶために。 北野唯我 著『転職の思考法』

こんばんは、きょんです。

 

あなたは、

「このまま今の職場で働いていていいのかな?」

と考えたことはありませんか?

 

「でも今の職場を辞めたら、もう次なんてないし…」

と、もやもやした気持ちを封じ込めたことはありませんか?

 

すでに転職を考えている人は「とにかく動き出す」その前に。

 

何となく将来が不安だけど、勇気がなくて動き出せない人には、キャリアを考えるきっかけに。

 

北野唯我さんの『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を紹介します。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

 

 

1.自由に生きるには?

 

まず始めに、転職の最終目標って何だと思いますか?

 

突き詰めると「毎日充実していて、幸せと感じられること」ですよね。

 

この本で提唱されている「転職の思考法」とは、自分の生き方を、自分で自由に決めるための考え方のことです。

 

だから、「今の仕事を辞めること」が最終目標ではないのがこの本の特徴です。

 

中でも、特に印象的だった部分を紹介します。

 

2.マーケットバリューを高める

 

この本の基本となっているのは

「自由に生きるためには、自分の市場価値=マーケットバリューを高めることが大事」

という考え方です。

 

今は変化の多い時代。何が起こるか分からない長い人生において

「今の仕事を辞めたら、他に行く場所がない…」

というのは、確かにとても不自由な状態ですよね。

 

自分にマーケットバリューがあれば、選択肢も増えるし、自由に生きられますよね。

 

わたし自身、周りから「何があっても今の仕事は辞めたらダメだよ!」と言われ、今の職場にしがみつくしかない不自由さを感じたことがあります。

 

辞めたらダメ、というのは結局「もう、今以上の条件の仕事になんて就けない」という意味ですよね。

 

そして

特に女性は、出産を考えるなら早めにマーケットバリューを身につけることが大事

ということも書かれているのですが、わたし自身、周りの子育て中の女性を見ていると、子育てと仕事の両立の大変さは想像に余りあるものがあるので、とても心に刺さりました…。

 

3.ポジショニングする

『経験』は、どこを選ぶかというポジショニングの問題だ。

ポジショニングは、思考法で解決できる。

君のような普通の人間こそ、どこで戦うのか、つまり『経験』で勝負すべきなんだよ

 

「マーケットバリューを身につける」と言われても、最初は

「何だか難しそう…」

とか

「自分には取り立てて何もないし、やっぱり今からじゃ無理かも…」

と感じてしまったのですが、この本では、ちゃんと具体的な方法が紹介されていました。

 

それが特殊な技術をもっていない人ほど、場所を選ぶ=ポジショニングするのが大事ということ。

 

そして、適切な場所を選ぶための思考法について

「自分にとっての『良い会社』と『転職すべき会社』の違いは?」

「長い目で見て、マーケットバリューを身につけることができる職場を選ぶには?」

等が紹介されています。

 

今の場所で目の前のことを頑張るのか、思い切って他の場所に行くか、どっちが正解なんだろう…?」と悩んでいる人はぜひ、読んでみてほしいです。

 

4.本当にマーケットバリューのために働くのが正解?

後半では、この本の基本となっている

「マーケットバリューを高めるために働く」

という考え方そのものに、疑問を呈する部分も出てきます。

 

例えば、最近よく言われている

「好きなことを仕事にする」とか

「やりたいことをやって生きる」ことを第一優先にする働き方ですね。

 

わたしは「○○が好きでたまらない!」とか「××がどうしてもやりたい」というものが無いことが悩みだったので、この本で書かれているとおり、転職を考えるときも、今の職場で働くときも、マーケットバリューを高めることを意識していこうと考えさせられました。

 

この本を読むと、転職を決めている人は特に、「もっとこんな道もあったかも…」とあとから後悔しないためには、一度いろんな可能性を徹底的に考えてみることが必要なんだと気づかされるはずです。

 

5.最後に

なんとなく今のまま働くことに不安を覚えている人は多いと思うのですが、何からどう手をつけたら良いのかが分からないと、

「とりあえず転職エージェントに相談したら良いのかな…」と行き当たりばったりで動き始めたり

「よく分からないから、やっぱりこのまま働くしかない。」と諦めてしまいますよね。

 

 この本を読んで、思考法をちゃんと身につければ、行動につなげていけるんだと感じました。

周りに相談できる人がいなかったり、ひとりで悩んでいる人はぜひ、読んでみてほしいです。